メニューロードをやってみましょう

以下は2005以前までの例です。2006以上からはメニューファイルの名前がCUIというものに変わりました。ロードの仕方は2005までと変わりませんが、2006からはそれまであった「インストール時のインターフェイスが保存されている雛形」というものがなくなっています。2006以上で各種カスタマイズをする際には、その点は充分にご注意下さい。


 AutoCADで色々、カスタマイズできることが分かっても、派遣などでその職場に短期間しかいないと分かっている場合、あまり勝手にインターフェイスを変更してしまうのも、気が引けますよね。そこで、インターフェイスを初期化したり、ある時点の状態に戻したりする方法をやってみましょう。

 私はまったく分かっていなかったこの方法ですが、掲示板にて話題になった際にやっと理解することができました。ご指導頂いた、青葉さん、555さん、皐月さんに感謝です。

 ・・・これ、便利ではあるんですが、失敗するとヒドイ目に合うので、慎重にどうぞ。

インターフェイスを初期化する

 自分がその職場に付いた際に、与えられたパソコンのAutoCADが、特に何もカスタマイズされていない、インストールしたままの状態でしたら、散々、カスタマイズしても元に戻すのは簡単です。実際にカスタマイズ後に初期化するのをやってみましょう。(注/自分のパソコンで実験したい・・・と思われた方はこのページの最後まで目を通されてからにして下さいね!)

 さて、今ここにこのように、カスタマイズ済のAutoCADがあります。これをインストールした直後の状態に戻してみましょう。

その前に基本を・・・

 インターフェイスを復元する・・・という作業をやる前に、そもそもAutoCADではカスタマイズ状態がどこに記録されているのか、を見てみましょう。印刷設定は印刷スタイルテーブルというファイルに記録されているように、インターフェイスも記録されているファイルがちゃんとあります。

 「ツール」→「オプション」の「ファイル」のタブで、それらのファイルがどこにしまわれているのか確認します。

「その他のファイル名」→「メニューファイル」というところで示されているパスが、カスタマイズ状態を記録しているファイルの在り処です。上の例はLT2004のものですが

「Cドライブ」→「Documents and Settings」→「****」→「Application Data」→「AutoCAD LT 2004」→「R9」→「jpn」→「Support」

となっています。


 単に初期化したい場合はまぁ、このへんは置いておいても大丈夫なんですが、そうでなくて「○月○日のインターフェイスに戻したい」という、中途半端にカスタマイズした状態まで戻したいときは、この在り処(フォルダ)を実際に開いてバックアップを取ったりしなければなりません。

 その際に、XPで複数ユーザーでお使いの環境の方は、特に注意して下さい。赤線で引いた「****」の部分が、各ユーザーで違ってくるはずです。ここを失念して、他人様のファイルを開いても何の意味もありません(・・・というか、ヒドイ目に合うかも知れません)。くれぐれも自分のAutoCADが使っているフォルダがどれか、確認しておきましょう。


 「Application Data」フォルダは通常、隠しフォルダになっていますので、隠しフォルダを見えるようにしておかないと探し出せません。隠しフォルダを表示するには、エクスプローラ上で「ツール」→「フォルダオプション」→「表示」で「ファイルとフォルダの表示」を「すべてのファイルとフォルダを表示する」に変えて下さい。

 カスタマイズが記録されているファイルの在り処(フォルダ)を開くと、色々、他のものも入っています。この中で、インターフェイスに係わるものは、赤線を引いたこの4つのファイルです。(注/上位版ではacltの部分が、多分違う名前になっているはずです)

aclt.mnu

インストール時のインターフェイスが記録されているファイル。通常はこちらが何もしなければ、インストール時にロードされてからは使われない。

 

aclt.mns

各自のカスタマイズが記録されていくファイル。aclt.mnuを元に作られていく。

 

aclt.mnc

aclt.mnr

AutoCADが自分用に機械語で翻訳したインターフェイス用記録ファイル。通常、ユーザー側でいじる必要はないもの。


 「ん?じゃあ、aclt.mnuをコピーペーストしてaclt.mnsに名前を変えれば、インターフェイスは初期状態に?」って思いがちですが、それが何か上手くいかないんです。インターフェイスはあくまで「 .mnuが元!」というのが大原則のようで、「 .mnu」という名前のファイルを再ロードしてやらないと、一瞬にして、”その日、その時の状態のインターフェイスに!”ということになってきません。

 そこで、その再ロードの方法です。

aclt.mnuを再ロード

 さて、基本がわかったところで、いよいよ、上の例で示した、カスタマイズ後のAutoCADのインターフェイスを初期化してみましょう。

 インストール時のインターフェイスが記録されているファイル、aclt.mnuを再ロードする為のコマンドは「MENULOAD」です。

 コマンドラインから「menuload」→Enterキーで実行すると、左図のようなボックスが現れますので「参照」ボタンをクリックして下さい。


 ここでファイルの種類を「*.mnu」にして「aclt.mnu」を選択し、「開く」ボタンをクリックします。


 「全て置き換え」にチェックを入れ、ロードして下さい。

 ごらんの様に、インターフェイスがきれいに初期化されます。

”あの日”のインターフェイスに戻したい!

 上のやり方だと、がっちり初期化されてしまいますので、PCを渡された時に既に中途半端にカスタマイズされていた場合などには、かえって困りますよね。そこで、”渡されたその日のAutoCAD”に戻す方法です。

まず最初(カスタマイズ前)にしておくこと!

 自分でカスタマイズを始める前・・・つまり、渡されたその時に、即、その日の状態が記録されている「aclt.mns」を違う場所にコピーして保存しておくことが何より肝心です。これさえあれば、後はいかようにカスタマイズしようとも、その状態まで戻すことができます。

 保存したaclt.mnsは「myaclt.mns」とでも名前を変えて、安易に上書き保存などされないようにしておきましょう。これを失すとおしまいなので、管理にはくれぐれも気をつけて・・・
 さて、その後、散々カスタマイズして、さあ、いざPCを返す・・・という時には、もう一つ、aclt.mnuもバックアップを取って、名前を変更しておきます。(念のため)

 そして、元のSupportフォルダの中のaclt.mnuは、一旦、削除して下さい。

 そこへをコピーして、「aclt.mnu」に名前を変えます。

 後は先ほどと同じように、それを再ロードして下さい。

 これでインターフェイスはお望みの日の状態に戻ります。


 全部、無事終わったら、をSupportフォルダに戻し、名前を再度、aclt.mnuに戻せば、何事もなかったのように全て元通りです。

aclt.mnsバックアップのススメ。

 上ではずっと「派遣などで他人のPCを一時的に使う場合」でお話してきましたが、ずーっと自分専用のPCを使える環境にある方は、メニューファイルは名前はacltでなくても、拡張子さえ「 .mnu」や「 .mns」であれば使えますので、状況に応じて、使い分けてみて下さいね

 ところで、この件が掲示板で話題になった際には、元々はカスタマイズしたアイコンの登録がおかしくなる・・・という書き込みを頂いたことがきっかけでした。
 AutoCADでは、PCとの相性とか、バグが入るとか、そのあたり、結構デリケートにできているようですので、たまにはaclt.mnsのバックアップはお勧めします。それがあれば、もし、不調になった際にも、その状態までは戻せますので・・・。

2005のバージョンのカスタマイズ

その他、カスタマイズ関連