ペーパー空間基礎知識

 中級編で少し触れましたが、AutoCAD側で異尺度をひとつの図面ファイルに描く為に用意された機能が、ペーパー空間です。いつも作業しているとき、下の方にナゾのタグがあるのに気がつかれませんか?

←これです。「モデル」となっているところが、いつもの作業空間、「レイアウト」がペーパー空間です。

 ペーパー空間の大前提として覚えておいて頂きたいのは、基本的に全体の尺度は常に1:1だということです。

 つまり、この「レイアウト」のダブの空間にいるときに印刷をかけると、印刷の尺度は「1:1」になる、ということです。


 まずもって、2004以前のバージョンでは、レイアウトタブを初めて開くと、印刷スタイル管理が自動的に開いてきたくらいです。そのくらい、この空間は「印刷のための空間」だと思って頂いて結構です。

 ですので、ペーパー空間を使用する際には、まず印刷の設定をしてしまいましょう。これをしないことにはレイアウト上の大きさも決まらないので、ちょっと不便です。

 レイアウトのタブを開いた状態で「ファイル」→「ページ設定管理」と進みます。

 今ある「*レイアウト*」という名前の「設定」を「修正」ボタンで直してもいいですし、新規に作ってもOKです。


  • 印刷デバイスと用紙サイズは、それぞれお使いの物を選んで下さい。
  • 印刷尺度は1:1に変えます。(重要)
  • 2004以前のバージョンの方も、最初に印刷スタイル管理が開いてきたら、同様に設定しておいて下さい。(もちろん、最初にとばしても後からここで設定できます)。

 印刷スタイルが設定されたペーパー空間上で、上図で赤い矢印で示した破線の内枠は、「印刷可能領域」を示しています。

←これは実は2004の印刷スタイル管理なんですが、2004以前のバージョンでは、ここで用紙サイズの下に出てくる「印刷可能領域」というのが、確認できました。これは印刷デバイスによって違ってきますが、ペーパー空間で出てくる破線の内枠は、この大きさを表しています。

 2004以前のバージョンでペーパー空間の書式を作りたい場合は、特にこれは覚えておいて下さい。


ビューポートとは何か?

 さて、この「1:1」の空間に、どうやって異尺度の図形を収めるのか?と言うと、ビューポートという「枠」を作って、その中に「モデル空間の図形を反映」させ、その「ビューポート自体に尺度をそれぞれ設定する」ことで、異尺度を収める、という作業になります。

 そのビューポートの簡単な概念だけ説明しておきましょう。

 こんな感じ・・・・なんです。上の黒い枠が「ペーパー空間」で、その中にあけた四角い窓が「ビューポート」。で、下の図面が「モデル空間」です。

 そう、ペーパー空間に開けた「穴」から、モデル空間を見ている感じ、なんです。で、ズームアップやダウンをすることで、「尺度」を自在に設定する・・・それが「ビューポート」なんです。

 実際の作り方は後ほどのページで・・・・

作ってみましょう、ビューポート

応用編