レイアウトの書式設定

 では、実際に作業をしてみましょう。中級編では左のような異尺度図形をモデル空間のみで作りましたが、これをペーパー空間を使って描いてみましょう。

準備作業

モデル空間での準備

図形を描く

 まずはモデル空間での作図です。このように1/400で描きたい図形、1/100で描きたい図形、ともに実寸で作図します。当然、右上の1/100の図形は全体に対してとても小さく描かさるのですが、ここで注目は、この1/100図形の文字と寸法です。解りやすいよう、真中あたりに拡大して表示しましたが、1/100で描いたときにちょうどよくなる文字高、寸法設定で描きます(ここでは、寸法スタイル管理の「全体の尺度(S)」=100で設定し、やはり寸法スタイル管理の文字高を2.5で設定しました)。

 なお、このように異尺度の図形は、それぞれ適当に離した位置で描いた方が、後の作業がやりやすくなります。


”用紙の書式”を作る(2004以前のバージョンでおすすめ)

 もう一つ、モデル空間での作業は、用紙の書式を作っておくことです。前のページで説明しましたが、ペーパー空間は1:1なので、この内枠、タイトル枠などは、そのもの実寸で描いて、後でペーパー空間にコピーペーストでもっていきます。ペーパー空間上でも直接、描き入れる事もできるのですが、例の破線の枠(前ページ参照)は端点が取れないので、やりにくいです。どちらかと言うとこのやり方の方がおススメです。

 さて、ここでポイントは、左図のように、外枠を「印刷可能領域の大きさ」で作っておくことです(こちらも前ページ参照)。その中に、真中に内枠が収まるように描きます。


ペーパー空間での下準備

 前のページでも触れましたが、最初に「レイアウト」のタブを開くと、印刷スタイル管理が自動的に開いてくるので、お使いになる印刷デバイスと用紙を選択して下さい。尺度はいじらないで、そのまま「1:1」にしておきます。

 さて、最初に開いた際には、このような状態になっているはずです。今、破線の枠の内側に現れている枠がすでにビューポート枠なのですが、このデフォルトで現れる枠はどうも使いづらいので、削除してしまって下さい。削除の仕方は、”枠”を選択しDelキーで消せます。

書式をペーパー空間へ反映

 ここまでできたら、先ほどモデル空間で作っておいた、用紙の書式をペーパー空間にコピーしましょう。

  • 必ず「編集(E)」の中の「基点コピー(B)」を使用してコピーして下さい。
  • 「基点」自体は先ほどの「印刷可能領域で作った外枠」の「左下」にして下さい。

 と、いうことで、ペーパー空間に移ったら、「編集(E)」→「貼り付け」でペーストします。その際の「挿入点」を「0,0」と指定して下さい。

 これでちょうどいい位置に先ほどの用紙の書式がコピーできます。破線の枠、ピッタリにモデル空間から持ってきた「外枠」が乗っているはずですから、印刷時に不必要でしたら、消去して頂いてかまいません(普通の削除コマンドで消去できます)

 図は、消去し終えた状態です。


ver.2005からの用紙設定、一案

 2005からは、印刷設定やページ設定のボックスで「印刷可能範囲」が表示されなくなったようなので、上記のやり方では不便かと思います。そこで、対応策として、ひとつの案ですが・・・

 まず、”紙の大きさ”は、きっちり原寸で作ってしまいます。

 で、「オプション」の中の「印刷とパブリッシュ」で「オフセット規準」を「用紙のエッジ」で設定し、

 「ページ設定」上で「印刷オフセット」を全部「0」にしてしまいます。

 レイアウト空間でこの作業をすれば、何もしなくても「印刷対象」は「レイアウト」になっているはずですが、一応、確認はしておいて下さい。


 この状態で、さきほどと同じく

  • モデル空間上での起点は、用紙の左下
  • レイアウト上での目的点は「0,0」
 で、基点コピーをします。

 これできっちり、用紙の枠がレイアウト空間に収まります。

作ってみましょう、ビューポート

応用編