ビューポートのUCSを個別に回転させる

 皆さんの中で「ビューポート枠を枠ごと回転させよう」と試みたことのある方はいらっしゃいますか?ビューポート枠って、コピーでき、移動でき、変形もでき、じゃぁ、回転もできるだろう!と当然、考えますよね。

 が・・・できなんです。やってみると解りますが、回転だけはできないんです。じゃあ、そのビューポートだけを回転した状態で表示はできないのか?と、いうことで、この個別UCS設定機能を使います。

 この機能は掲示板で若葉さんに教えて頂いたものです。教えてくださった若葉さんに感謝です。

こんな出来上がり図面を作る場合

 さて、こちらは出来上がりのレイアウト空間の図です。このように、全体平面図のごく一部だけ、UCSを変え、回転させて表示しています。

では、そのやり方を見てみましょう。

やり方

 まず、このように大きさの違うビューポートを二つ作り、それぞれにモデル空間のオブジェクト、全体を反映させます。

 今回、大きいビューポートが「全体平面図」用、小さい方が「その一部詳細」用です。

 「詳細図」用のビューポートをアクティブにし、入ったら、のアイコンで、水平にしたいオブジェクトをクリックして下さい。このようにUCS(X.Y軸)が回転します。

 次に「表示」→「3Dビュー(3)」→「プランビュー(P)」→「現在のUCS(C)」か、コマンドラインに「plan」実行で、”現在のUCS”で、現在のUCSを水平、垂直にして下さい。(この軸回転について詳しくは中級編の関連ページ参照)

 後はこれまでに説明した要領で、このビューポートをちょうどよい尺度になるよう、設定します


 さて、ここでモデル空間に戻ると、このようにUCSが回転してしまっています(当然ですが)。これをで元にもどしてみて下さい。

おお?こんなことすると、さっきのビューポートもまた元のUCSに戻っちゃうんじゃないの??と思いますが・・・

 レイアウトに戻ってみるとそのままなんです!試しにアクティブにしてみて下さい。UCSそのままですし、さっき散々回転等したのに、大きい全体図の方にも何の影響も出ないんです。

 ビューポート枠は回転できない代わりに、これで回転した状態の表示が作れます。


 LTでこの機能を使う際には、単純にこれでOKですが、上位版AutoCADをご使用の方は、ここでオブジェクトプロパティのパレットで「その他」のところの「ビューポートごとのUCS」を「はい」に設定しておかないと、上手くいかないようですので、お気をつけ下さい。

作ってみましょう、ビューポート

応用編