超カンタン、”適当”印刷方法

 CADの打ち出しは、ワードやエクセルに比べると、ちょっと複雑・・・。それだけにパソコン自体がまったく苦手、という上司に「打ち出して」と頼まれてしまうこともありますよね。ここを読んで頂いければ、今どきのパソコン慣れした事務の方なら、後はご自身で”つかめる”と思います。まずは一度、やってみて下さいね。

まずは枠線を印刷するかしないかの設定をします

 こんな図面を印刷するとします。図では分かりづらいですが、白い枠の外にもう一つ、赤い四角の枠が描かれています。その枠が”打ち出す紙の大きさ”です。枠を何色で描くかはそのCADオペによりますが、これはAutoCADに最初から入っているものではなく、最初は何もない真っ黒状態の所に、それぞれが描き入れているものです。

 大概のCADオペはこのように「紙の大きさの枠」と、もうひとつ内側に「印刷した時に出す内枠」を描いていると思います。


 外枠は打ち出さないように設定してあるのが正しいのですが、CADオペが忘れていることもあるので、一応、確認しましょう。画面の上にあるツールバーの中から、赤い丸でかこったアイコンを捜してクリックして下さい。

 どのレイヤが外枠のレイヤか分からない場合は、左側の赤丸の電球印をクリックして「消燈(クリックすると明かりが消えたアイコンになります)」すると、そのレイヤが図面上で見えなくなるので、確認できるハズです。

 「画層プロパティ管理」というボックスが出てきます。それの一番後ろのプリンター印(右側赤丸)が、印刷するかしないかを表しています。外枠のレイヤのプリンター印に禁止マークや赤い斜線がついていないときは、アイコン自体をクリックしてみて下さい。印がつくはずです。

ここが分からないという事務職の方は、それはもう、ちゃんと外枠が印刷されないように設定していないCADオペが悪い、ということで、上司に「分かりません」とおっしゃって頂いて、結構かと思います。

CADオペの貴方なら、何もわざわざレイヤを閉じたり開いたりしなくても、作図画面に戻ってオブジェクトを「選択」すれば、ツールバーのレイヤの小窓がそのオブジェクトのレイヤに変わりますので、どのレイヤに描かれているか確認できます(「選択」した状態のまま小窓のレイヤを変えると、オブジェクトのレイヤ変更になります)


では、いよいよ打ち出しです。

 「ファイル」→「印刷」と進むと、「印刷」のボックスが出てきます。

 2005からは、初期設定が←こんな形のボックスになりました。が、これ、実は”コンパクトサイズ”。右下の「>」印をクリックすれば、本来のサイズに戻ります。

 この状態ですね。この方が全部参照できて使いやすいです。

 実際の印刷設定は、まず丸1をクリックして、お使いのプリンターを指定して下さい。(お使いのプリンターが出てこないときは、パソコン自体にプリンターのドライバが入っていません。社内のパソコンに詳しい方にヘルプを求めて下さい)

 次に「印刷スタイル」というものを選びます。丸2をクリックして

  • モノクロ印刷のとき → monochrome を
  • カラー印刷のとき → Screening のどれか

を選ぶと、取り合えず何とかなるはずです。企業によってはどの印刷スタイルを使うか、決めているところも多いですので、仕事を依頼してきた方に聞いてみてもいいでしょう。

印刷スタイルの設定は「初級編」へ→Enter

 次に丸3をクリックして、印刷する紙のサイズを選んで下さい。上でプリンターを選んでおけば、そのプリンターで打ち出せる用紙が候補に入っています。

 ここまでできたら、丸4の「窓」をクリックします。

 CADの図面にいったん、戻ります。そこで外枠の端をクリックして、次に対角線上の端をクリックします。

端っこ(端点)がつかめるように元々、設定されていると下の丸の中のように、ピンクの小さい四角が現れて、クリックすることで正確に端っこが掴めるようになっています。現れなかったら、カンでなるべく正しく端をクリックして下さい。(なお、CADオペの貴方は「Sift」+「右クリック」で「端点」をちゃんと指定して下さいね。「定常オブジェクトスナップ」で常時、端点スナップが出てくるように設定する事もできます)


 印刷のボックスに自動的に戻りますので、下の方にある「印刷尺度」のところを見て下さい。紙のサイズが指定されていて、CADオペが縮尺を正しく描いていれば、ここの「用紙にフィット」にチェックを入れた場合に、赤線の上の数値が、「何となくきれいな整数に近い数値」になっているはずです(ここでは31.25)。

 そこで、ご自分でその「きれいな整数」に直してやって下さい。

「きれいな整数」とは?

 図面には大抵、その図面の「縮尺」が書かれていると思いますが、その縮尺に近い数字が上の「30.17」の部分に入ってくるのは、正しい紙の大きさ(成果品の紙の大きさ)で打ち出すときだけです。その場合だけ、1/100図面なら「100.○×」くらいで入ってきます。そうでなくてA1で打ち出すべきものをA3の紙に縮尺して出したい、というときは、当然、正しい縮尺よりもっと縮まった縮尺で入ってきます。ただ、A版のものをB版で打ち出す、というように紙の版を変えない限り、なんとなくきれいな数字に近い数字・・・10単位、とか100単位、1000単位、あるいはその中間の5のつく単位(5,50,150など)に近い数字で入ってくるはずですので、小数点や細かい数字を丸めて、きれいな整数にしてしまって下さい。
 そうしてやることで、打ち出したときに、三角スケールで測れるようになるからです。ですので、「別に縮尺どうでもいいよ」と言われた場合は、「用紙にフィット」にチェックを入れたまま、印刷してしまってOKです。


 ご苦労様でした。ここまで出来たら、後は印刷プレビューで確認してみましょう。左下の「完全プレビュー」をクリックしてみて下さい。全体がちょうどよく収まっているのが確認できるはずです。

 確認できたらEscキーで印刷ボックスに戻って、「OK」をクリックして下さい。

 以上で完了です!


メモ

 もし、プレビューで見たときに、図形がどうも右や左に寄っているときは、印刷ボックスに戻って「印刷オフセット」の「印刷の中心」にチェックを入れてみて下さい。


2004以前のバージョンの場合は・・・・

 この印刷設定のボックスは、AutoCADのバージョンが2005になった際に、インターフェイスがかなり変更されました。上の記述は2005のものを元に作成しましたので、2004以前のバージョンをお使いの方は、下図で、各機能がどこにあたるのか、確認して下さい。

 2004以前のバージョンでは、2005からは”コンパクトサイズ”→”標準サイズ”と、横にビヨンと伸びるようになったものが、2枚のタブに別れて、重なっています。上図は、それをバラにして、横に並べておいたものです。

 2005での印刷説明と同じ機能のところに同じ番号が振ってありますので、参照して下さい。

 ちなみに、「用紙にフィット」というものは「尺度自動調整」という言葉で表現されています。

 尺度を自分で好きな数値に変えると、勝手に「カスタム」に変わります。

 AutoCADの打ち出し方法には「窓」で選ばず、「表示範囲」とか「オブジェクト範囲」で、印刷範囲を指定する方法もありますが、ここでは、一番、応用が利く「窓」で印刷する方法を紹介しました。「窓」ならば好きなところをクリックして指定できるので、その図面に描かれている図形の中から”一つだけ”とかいうような指定の仕方も自由にできます。ですが、図面全体を出したくて、その外枠の外に余計な図形が何も描かれていないときは「オブジェクト範囲」でもOKです。


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