一段しか描かれていない寸法に2段、3段と書き足す

 寸法をたくさん描く時や、2段、3段と段々にする時の為の、並列寸法と直列寸法の描き方です。

その前に、寸法スタイルを確認してみましょう

 寸法スタイルとは、その寸法の色や文字の種類・高さ、離れの長さ、矢印の種類などをひとまとめにして設定したものです(レイヤだけはこの設定に入らないので、寸法を描き入れる時は、個別にレイヤは選びます)。前のページまでは、今ある寸法に少しだけ書き足すときのやり方を説明してきましたが、たくさん書き足さなければならないときは、この寸法スタイルを指定し、どんどん描いていった方が早いでしょう。

 今、既に図面に何らかの寸法が描かれていれば、その寸法を描き入れたCADオペが、ちゃんとスタイル設定をしてくれているはずですので、まずは描かれている寸法のスタイルを確認しましょう。

寸法オブジェクトを「選択」してみて下さい。ツールバーの寸法の小窓に、その寸法スタイル名が出てきます。

 これです。この場合、「20」という名前の寸法スタイルで描かれた寸法のようです。(注/このアイコンの配置はデフォルトのものとは多少、違います)

 この小窓を「20」に固定したまま などを使って寸法を記入すれば、「20」のスタイルの寸法が描けます。

※どの寸法スタイルで描かれているかは、「選択」して「オブジェクトプロパティ管理」()のパレットを見ても分かります。「その他」の項目のところに「スタイル名」がありますので、確認してみて下さい。

並列寸法と直列寸法の使い方

並列寸法記入

 寸法を段々に描いていくコマンドです。

 今回はこの寸法に描き足していきましょう。

 まずは のアイコンをクリックするか、「寸法」→「並列寸法記入」と進んで下さい。

 コマンドラインに「寸法記入のオブジェクトを選択」と指示が出ますので、元になる「200」の寸法をクリックして下さい。あとは図のように、クリック、クリックで進むごとに、外側に寸法が足されていきます。

※並列寸法記入コマンドでは、内側へは描いてくれません。


 ちなみに、段々寸法同士の間隔をいくら離すかの設定は、スタイル管理で決められます。

 もし、上の作業で描かれた間隔が、「狭すぎる」とか「広すぎる」とかで直したい場合は、 のアイコンをクリックするか、「形式(O)」→「寸法スタイル管理」と進んで下さい。すると「寸法スタイル管理」のボックスが現れますので、今、直したいスタイルが選択されていることを確認してから、「修正」ボタンを押して下さい。


 赤い四角の中を注目して下さい。この数字が「実際に打ち出したとき(印刷したとき)の段々寸法の間隔(単位はmm)」です。今、私は縮尺1/20の図面で8mmとしていしていますので、実際の作業画面上の段々寸法の離れは「160(20×8mm)」となっています。これを1/20に縮尺して打ち出せば、8mmの離れとなる訳です。

※なお、この「並列寸法の寸法線間隔」は、このスタイル管理修正してやっても、既に描かれている寸法同士の間隔は直りません。次に描く時から適応されます。

・・・・矢印とか文字の設定なら、ここで直せば、一括、自動で直るんですが・・・。


直列寸法記入

 寸法を横に描き足していくコマンドです。

 やはり、この寸法に描き足していきます。

  のアイコンをクリックするか、「寸法」→「直列寸法記入」と進んで下さい。

 コマンドラインに「寸法記入のオブジェクトを選択」と指示が出ますので、元になる「200」の寸法をクリックして下さい。あとは図のように、クリック、クリックで進むごとに、元ある寸法の横に、どんどん寸法が足されていきます。

※並列寸法でも直列寸法でも、直前描いた長さ寸法を覚えていますので、その場合は元になる寸法を指定しなくても、どんどん寸法を書き足していけます。
 もし違う寸法を元にしたい時は、コマンドラインに「2 本目の寸法補助線の起点を指定 または [元に戻す(U)/選択(S)] <選択>: 」と出ているはずですから、「s」入力し、Enterキーを押すと、別の寸法を元寸法に指定する事ができます。


 紹介しておいて何ですが、管理人は個人的にはAutoCADの「並列(段々)」機能は好かないので(笑)、ほとんど使わないです。実際に作業するときは、普通に長さ寸法を描いて、トラッキングで離れを決めて描います。その方が多少は手間なんでしょうが、頭は使わない(笑)からラクなんです。

他のファイルからのコピーの仕方