オブジェクトスナップ

 このサイトでも度々登場するAutoCAD用語、「オブジェクトスナップ」について説明しておきたいと思います。これもCADの種類にかかわらず、必ずついている”基本中の基本”機能です(ただ、他のCADでは呼び方が違ったりするかも知れません)。これなしに作画しようと思ったら膨大に時間をロスする事になりますので、初心者の方はぜひマスターして下さいね。

 まず、図面のどこか適当なところで「Shift」+右クリックしてみて下さい。するとこんな項目が現れます。一番上のトラッキングは「中級編」で説明しましたが(中級編参照→Enter)、その下のズラッと現れる、赤の四角でかこった部分が、すべて「オブジェクトスナップ」の項目です。

 オブジェクトスナップとは、要は、「端点」ならラインオブジェクトの「はしっこ」に、「中点」なら、そのラインのまさに中点に、マウスをくっつける機能です。実際のくっつき方を下に示しました。


 まずは円に関するオブジェクトスナップです。こうして円が既に描かさっているところへ、さらにラインを引くとします。まずラインコマンドのアイコンをクリックしてから「Shift」+右クリック→中心と進んで、マウスを円の上に近づけます。すると、図のように勝手に中心に印が現れますから、クリックすると、円の「中心」からのラインが引けます。


 円に関するオブジェクトスナップは、「中心」の他にこの2つです。  

四半円点

円の中心から水平、垂直に4等分した4つの点にスナップします。

接線

円の接線を引くためのコマンドですが、「目的点」ははっきりしないと接点も解らないため、円に触れた時点ではこのように「暫定接線」と案内が出てきます。クリックして任意の点を指定すると、ちゃんと接線が描けます。


 ラインに関するオブジェクトスナップで、代表的なところは以下の通りです。

端点

ラインの「端」にスナップ

中点

ラインの中点にスナップ

交点

ラインが2本、交わっているところにスナップ

垂線

そのラインから(またはラインへ、の)垂線を引くコマンド。円の接線と同じように、先にラインオブジェクトに触ると「暫定垂線」と案内が出ます。

近接点

ライン上のどこか任意の点に取り付きます。


 また2005からは「2点間中点」というのが使えるようになりました(これは本当はコマンド変更子というものです)。

 ラインコマンドを例に図解すればご覧の通り。ぽんぽんとクリックした「中点」を取ってくれる、とっても便利なOスナップです。


 さて、上の項目の中に「挿入基点」というのがありますが、これは文字の基点位置にフィットします。左の例では、「中央(M)」で位置合わせをしてある文字なので、ご覧の位置にスナップします。


定常オブジェクトスナップ

 オブジェクトスナップはいちいち呼び出さなくても、よく使うものは常に設定しておくことができます。
 一番上の画像をもう一度見てみて下さい。一番下のピンクに塗ったところに「定常オブジェクトスナップ設定」とあります。ここにその設定が入っています。

 ご覧のようにスナップの一覧が出ていますから、必要な項目にチェックをして「OK」ボタンを押して下さい。

 なお、赤い丸印をつけた部分ですが、ここのチェックがはずれていると、この定常オブジェクトスナップは効きませんので、気をつけて下さい。・・・まぁ、通常は何もしなければ、ここはチェックは入っています。

基本コマンド