寸法に関して「オブジェクト」パレットで出来る事

 事務職編でも触れましたが、オブジェクトプロパティのパレットはとにかく使い倒してみて下さい。難しく説明するより、使ってみればすぐマスターできると思います。呼び出すにはのアイコンか、「修正(M)」の一番上の項目「オブジェクトプロパティ管理」です。

 今回はせっかくですので、寸法のプロパティを例に取って、少し説明してみます。

一般

 パレットの最上部には、まず今、「選択」されているオブジェクトが何者であるかが表示されます。

 今回は寸法オブジェクトを「選択」しましたので、「長さ寸法」で描かれた寸法であることが表示されています。

 そのすぐ下に出てくる「一般」の項目は、寸法以外の、ラインとか文字とかでも出てくる、共通パレットです。色、レイヤ、線種など調整できます。

 寸法オブジェクトに関しては、この寸法が「非自動調整寸法」であることも表示されます。(注/「初級編」参照


その他

 その下の「その他」パレットには、寸法スタイルが表示されます。ツールバーに表示される寸法スタイルと同じです。変更可です。

線分と矢印

 「線分と矢印」に関するパレットです。例えば、矢印の形を変更したいときは、この様におこないます。ちなみにその矢印の大きさ自体を示すのが「矢印サイズ」ですが、1.5というのは、「打ち出したときに1.5mmで印刷される大きさ」という意味です。ここを”潰し矢か開矢で「1.5」”設定は、管理人の好みです。

文字

 「文字」に関するパレットです。寸法オブジェクトの場合はもちろん、寸法値の文字、にあたります。

 「文字高さ」は、上の矢印の大きさの考え方と同じく「打ち出した時に3mm」ということです。

 幅係数(文字の横幅の調整)は「文字スタイル」自体に設定されているものがそのまま適応され、このパレットではいじれないので、管理人は寸法用に「sunpou」という文字スタイルを作り、そのスタイルの幅設定を0.6か0.8にして使用しています。

このパレットで、多分、最も「使う」項目が、赤で囲った「寸法値上書き」なので、注目して下さい。すぐ上に「計測値 6640.0000」と入っていますが、これが寸法コマンドで寸法を描いたときに書かさってくる値、オブジェクトの実際の長さです。


 下段の「6640」がそうです。

 今、ここで「寸法値上書き」の欄に「3000」と記入してやります。

 するとご覧の様に、寸法値が「3000」に強引に変わります。計測されている側のオブジェクトの形を直さず、寸法の数字だけをちょっと修正してごまかしたい時は、この機能を使います。

基本単位

 次の「基本単位」のパレットも”使える”パレットです。例えば上記で示したように、「接尾表記」に「m」を入れてやれば、それに連動して寸法オブジェクトの数値にも「m」が付きます。

 CADは基本的にmm単位で作図領域を考えていますが、今、末尾にmを付けたので、数字もm単位にしたいとなると

「長さ尺度」を「0.01」

「精度」を「0.00」


 にしてやれば、「6.64m」と表記されるようになります。


応用「2行の寸法値を書く」・1

 上では「接尾表記」を使いましたが、そのすぐ上の「接頭表記」を利用して、2行の寸法値を書くやり方も見てみましょう。
 左の寸法は、「接頭表記」に「6@183.3=」という文字を足しているのですが、これだと、スペースに対してやや長い・・・

 そこで、「=1100」以降を2行目にしてやりましょう。改行したい所に「\P」と入力します。Pは必ず大文字で!がポイントです。

 ご覧のように2行の寸法値になります。

応用「2行の寸法値を書く」・2

 ちょっと例に使った数値は違いますが、←左図のように「寸法線をはさんで二段」にしたい場合は・・・

 改行したい所に「\X」と入れて下さい。
 こちらは掲示板よりmiya様に教えて頂きました。ありがとうございました。


諸注意等

  • 上記の「長さ尺度」は、ひとつの図面に異尺度の図形を描くときの鍵です。それは次のページから説明しています。
  • ここで説明させて頂いた、オブジェクトプロパティのパレットで慣れたら、「寸法スタイル管理」を開いて見て下さい( のアイコンをクリックするか、「形式(O)」→「寸法スタイル管理」)。パレットに出ていた項目が、そのままスタイル管理の項目になっているのが分かると思います。AutoCADに慣れないうちは訳の分からないスタイル管理の項目ですが、パレットの方で、どこをどう変更すればどう変わるのか見ておくと、スタイル管理自体も設定できるようになってきます。
  • スタイル管理とパレットとの違いは、寸法の場合、スタイル管理を変更すれば、そのスタイルで描かれた寸法の全てが影響を受けるのに対し、オブジェクトプロパティパレットは「個別」に変更になる、という事です。
  • ただ「文字スタイル管理」は、スタイル管理で変更しても「幅係数」は現状書かれている文字にうまく反映してきません!忘れていると変更したつもりが全然、なっていなかったりして、ひとつの図面の中で文字幅が微妙にバラバラになってしまい、見苦しい図面になってしまいます。今、書かれている文字の幅係数を全部そろえたいときは、文字だけ拾って、オブジェクトプロパティパレットで一括、「幅係数」変更するか、一つ正しい「幅係数」の文字を作って、プロパティコピーでこつこつコピーするかになるので、気をつけて下さい。
  • 文字を一括選択するには「フィルター」機能が抜群に便利です。フィルター機能の説明はこちら

モデル空間で異尺度を描く

寸法、文字

レイヤ関係

その他、便利な方法

図形の”選択”を素早く!

トラッキング機能

ダイナミックブロック

その他