究極の「選択」機能、フィルター

 初級編で「クイック選択」を紹介しましたが、それのもっと「詳しい」版が、フィルターです。まず、選択枝として使える「項目」がクイック選択とは段違いです。ブロック名や文字の「内容」まで選択枝としてOKですし、その選択枝を「選びたくない」も可能です。

 フィルターを使うにはコマンドラインで「filter」と入力し、「enter」キーで実行します。フィルターにはアイコンが割り当てられていませんので、アイコンの作り方は「カスタマイズ」のコーナーを参照して下さい。

  • フィルターコマンドを実行すると、上のようなボックスが現れます。今、「円弧」と入っている小窓の横の三角を押すと、使える「選択枝」がずらりと表示されます。
  • 図に直接書き入れましたように、「リストに追加」をおすと、小窓の項目が上の大窓に移動し、その大窓に並べられた項目が、「適応」ボタンを押すと、「選択枝」として適応されます。
  • 大窓に並べた項目は、ひとまとまりのリストとして「名前をつけて保存」することができます。保存すると「FILTER.nfl」というファイルに保存され、他の図面を開いたときにも、そのリストを名前で呼び出すことができます。名前をつけなくても、同じ図面ファイルの中でなら、次にフィルターを実行したときには、前のリストがそのまま残っています。
  • 今あるリストの項目を編集するには「項目編集」と「置き換え」ボタンを使います。ちょっとコツがいるので、やってみて慣れて下さい。「リストをクリア」ボタンで、一発、まっさらにする事もできます。

 ところで、「FILTER.nfl」はマイドキュメントなんかに入ってくるのですが、どんな条件でもそうなのか(OSのバージョンが変わったりしてもそうなのか)はちょっとまだ極めていなくて解りません。申し訳ないです。

実際にやってみましょう

例1.「それだけ選ばない」NOT選択

 今回は例題にこのようなものを用意しました。まずは「白だけ選ばない」という選択をしてみましょう。

 白だけ残すには、←のようなリストを組みます。NOTで囲うと、中に囲まれた項目が「選ばれない」ようになります。「NOT」も右図のように、リストの選択枝の中に入っています(一番、下にあります)

 ご覧頂いて解りますように「NOT」の他にも色々、使える演算子があるのですが、その説明は置いておいて、まずは上のリストで、実際に「選択」した場合の様子を見てみましょう。

 この通りです。今、真中のお花は「white」で描きましたが、その上下のお花は「ByLayer」の白を使って描いたので、「ByLayer色」として「選択」されています。


例2.「これとこれを選ぶ」OR選択

 ←このような「リスト」で選択すると、右のようにマゼンダと水色だけ「選択」できます。


例3.何だか複雑な「XOR」・・・・

 「XOR」は実際に「選択」してみると、かなり解りづらい演算子です。

 例えばこのような「リスト」で、実際に文字を選択すると・・・

 こうなります・・・・。今、「一月」「三月」「五月」が「romans」というスタイルで「文字高300」で書いた文字です。

 非常に解りづらいですが、結果をまとめると右表のようになります。

  文字高300 300以外の文字高
romans 選択されない 選択される
romans以外の文字スタイル 選択される 選択されない

 そんな訳で、管理人は頭使いたくないので(笑)「XOR」は好かないです・・・・。



各演算子の意味と使い方

 このように、リストの下に入っている演算子を使うと、面白い「選択」ができます。演算子は必ず同じもの同士をペアで使うのがお約束です(開始が「AND」で終了が「NOT」のような使い方はできません)。

 各演算子の意味と使い方を以下にまとめました。

  囲める「項目」の数 意        味/td>
AND 1つ以上 リストアップしたすべての項目を含むオブジェクトを選択する
OR 1つ以上 リストアップした項目のどれかを含むオブジェクトを選択する
NOT 1つ リストアップしたもの以外を選択する
XOR 2つ 2つリストアップしたうちの、最初の項目を含むものは選択し、次の項目を含むものは選択しない

 私はクイック選択といい、このフィルターといい、「色」をキーワードに選択をかけていくやり方で主に使いますが、その場合、「OR」を使えば、複数の色の選択も可能になります。

フィルターの可能性

 AutoCADというソフトは、結構、中途半端な完成度のソフト(しかも、多分ワザと)なので、使い方は人によって、千差万別です。「これが絶対、一番、早い」が人によって違ってしまうソフトなんです。ですから、このフィルターに至っては、「どの項目をよく使うか」が、人によって本当に分かれてしまうと思いますが、裏返せば、誰でも、リストの中に「使える」項目があるはずだと思います。
 まずは一度、自分でフィルターのリストをご覧になって、使えそうな項目を探してみて下さい。

モデル空間で異尺度を描く

寸法、文字

レイヤ関係

その他、便利な方法

図形の”選択”を素早く!

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その他