AutoCADの引出し線を使ってみましょう

 引出線を「中級編」にもってきたのは、寸法線よりもクセのある機能で、少々、使いづらいからです。その為か、たくさんの会社を派遣やバイトで渡り歩いてきた管理人も、この機能を完璧に使いこなしていると思える図面ファイルには、たった一回きりしか出会ったことがありません(注/管理人的に「完璧」と思う引出し線=引出し線の角度は絶対、固定!かつ、”引出し線”として分解されていない・・・)。
 ですから、初心者の方は、これを全部、分解して扱って頂いても、寸法線以上にOKかと思います。

 ・・・まぁ、そうは言っても、せっかく付いている機能なので(笑)、ちょっと使い方を研究してみましょう。

 今回はこんな図形に引出し線を書き足してみましょう。

引出し線、下準備

 引出し線は「現在の寸法スタイル」の書式を使って書かれます。ですので、寸法とは別の文字や色を使いたい・・・という方は、まず引出し線用の寸法スタイルを作っておいて下さい。

 ここでは、「400」という基本スタイルから「引出線用」というスタイルを新規に作りました。

 好みですが、引出し線用の「寸法値」-「寸法線からのオフセット」は「0.5」くらいが見やすいかと思います。


引出し線の角度にはこだわらない場合の描き方

 引出し線は のアイコンか、コマンドラインに「qleader」→Enterキーで開始されます。

 実際に書き始める前に、まず設定をします。コマンドラインに左のようなメッセージが出てきますから、「S」と入力しEnterキーを押して下さい。

 このようなボックスが現れますから、まずは「注釈」のタブの中の設定です。

  • 注釈のタイプは「マルチテキスト」にチェック
  • テキストのオプションは「常に左揃え」にしておくと、文字を書くときにいちいち幅を聞かれないので、わずらわしくありません。
  • 注釈の再使用は、新規に書き入れるときは「しない」にしておきます(「次を再使用」もやってみて下さい。おもしろいです。
「アタッチ位置」のタブの中の設定は、一番下の「最終行に下線」にチェックをしておくだけです。ここにチェックを入れると、文字がちゃんと線の上に乗った状態で書かされます。

「引出し線と矢印」のタブの中の設定は

「引出線」-「直線」
「点の数」-「2」

 です。「角度拘束」はついていますが、ここで指定しても、引出し線の角度は微妙にズレます。ただ、見た目、ちょっと見にはごまかしきくくらいには揃いますので、指定したい方は角度を指定して使用して下さい。


 ここまで出来たら「OK」ボタンを押し、適応します(一度、適応すると、その図面ファイルでは有効です。また、一度書いてしまえば、ここの設定を変えても、前に書いた引出し線には影響しません)

 さて、では実際に引出し線を書いて見ましょう。

 左図のように「1点目」「2点目」を指定し、矢印線の部分を引きます。直行モードをOFFにしている限り、先ほど設定した「角度拘束」の角度で書かさります。

「2点目」をクリックし終わると、コマンドラインに「最初の行を入力」とメッセージが出てくるので、書きたい文字を書き入れます(今回は「ハト小屋」と入れました)。一行しか書かない時は、これで「Enter」キーを押し、終了します。


 書けました。

 さて、上記で角度拘束をしても、微妙にズレる、と書きましたが、左図の通りです。この書き方の場合、45°の位置に文字の端っこが合ってきますので、引出線の角度自体は、ほんの少し、ズレてしまうのです。ズレ方は引出線の長さによって違ってきますので、これでは角度が正確には揃いません。

引出し線の角度をきっちり固定する描き方

 そこで、引出線の角度をきちんと固定して書くには、上の設定のうち、「点の数」と「角度拘束」を変更します。

「点の数」−「3」
「角度拘束」1番目のセグメント−「45度」
2番目のセグメント−「水平」

 で設定して下さい。



1. ライン部分とテキストを別々に書く方法

 そして、図のように、引出線コマンドでは、一点目、二点目、三点目と指定し、ライン部分のみを作成したら、Escキーで終了してしまいます。後はテキスト部分を別個にテキストオブジェクトとして引出し線上に配置します。

 ライン部分とテキスト部分が別オブジェクトになる訳ですが、角度はきちんと45°になりますし、修正の際にライン部分にヘンな動きをされることもなく、管理人としてはオススメします。



2. 2番目のセグメントをほんの少しだけ書く方法

 ライン部分とテキストを、やはりひとかたまりの「引出線オブジェクト」として作成したい場合、左図のように、ほんの少しだけ、2番目のセグメントと書いてから、あとは先ほどのように、テキスト部を下線付きマルチテキストとして記入する方法もあります。

 するとこのように、やはり角度がきっちり固定された引出線が作れます。が、この方法には修正時に難点が・・・・

 左図を見て下さい。右はミラーで左右をひっくり返したもの。左のは文字を引っ張って、移動させたものです。

 このように、修正時にライン部分にめんどくさい動きをされてしまうのです。


 もちろん、分解すればただのラインとテキストになりますが、2番目のセグメントが短く、くっついた、あまりよろしくない状態のラインになってしまいますので、細かい事にこだわるCADオペさんだと、修正するときにかなりイライラすると思います(笑)。

 管理人自身は、ついめんどうになると、この”ひとかたまり引出しオブジェクト”で作ってしまいますが、修正する方がそれなりのレベルを持っているとは限らない事を考えると、本当は「ラインとテキストをバラバラに作る」方が、万人に親切なやり方な気がします。

モデル空間で異尺度を描く

寸法、文字

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