最もシンプル、パターン3「ブロック定義」

 さて、前のページではAutoCADでのブロックの利用の仕方について、3パターン、紹介したんですが、このうち、最もシンプルなパターン3

これですね。まず、これで基本をマスターしましょう。 このやり方では、今の図面上でブロックを定義して使うだけです。他図面との連携はここではひとまず、頭の外に置いておきます。

ブロックを定義する

 今、図面上にこんなドアが描かれているとします。何にもしていないので、ただのバラバラのオブジェクトです。これをブロックにしてみましょう。

 のアイコンをクリック(またはコマンドラインで「block」→Enterキー)で、左図のボックスが開きます。各箇所の機能は上図の通りですが、個別にちょっと見てみましょう。

については、別記、記述しています>>Click

 ブロックにしたいオブジェクトを選択します。

 「基点」というのは、コピーや移動の基点と同じで、次にブロックを呼び出すに「目的点」くっついてくる位置になりますから、デフォルトのまま「0,0」なんかにしていると
←オブジェクトと基点はこーんなに離れてしまうことに・・・

なので、必ず、作業画面上で指定しましょう。


 これは「ブロックに変換」にチェックを入れていると、今、登録に使ったオブジェクト自体もブロックにする、というものです。
「保持」なら、ブロック定義だけ作り、オブジェクト自体はバラバラのまま、「削除」なら削除します。
 通常は「ブロックに変換」にチェックを入れておくといいでしょう。

あとは 名前も忘れずにつけたら、をクリックして完了です。

 上記、両指定とも、 にチェックを入れてからOKボタンをクリックしても、同じ動作と結果が得られますが、どちらかというと、上記のやり方の方がわかりやすくてオススメです。

ブロックを呼び出してみる

 定義したブロックを呼び出してみましょう。

←こんな家に、定義したドアを呼び出して付けてみましょう。図面上には、定義につかった元のオブジェクトも残っていますが、これは削除してしまって、新たに呼び出しをしてみます。

  のアイコンをクリックします(またはコマンドラインから「insert」→Enterキー)。すると上のようなボックスが開きます。「名前」のところで、さっき定義した「door」を選び、「挿入位置」は「図面上で指定」をチェックします。
 ここで、尺度や回転に数値を入れれば、大きさが2倍や3倍、ついでに45°に回転したブロック・・・という風に、色々、アレンジして呼び出せるんですが、今回はこのままで呼び出します。

ボタンをクリックすると、図のように、定義時に「基点」に指定した部分がマウスにくっついてきますので、適当なところでクリックすれば・・・

 呼び出し完了です。

定義に使うオブジェクトのプロパティに気をつけて!

 定義の仕方と、定義したブロックの呼び出し方の基本はお分かり頂けたと思いますが、ここで、もう一つ、重要なことを・・・・
 実は、ブロックは定義に使う、元々のオブジェクトのプロパティがどうなっているかによって、呼び出した後のプロパティが変わってしまうんです。

 分かりますか? ちょっと文字にしてまとめてみましょう。

登録時 呼び出時 その後の変更
画層「0」、その他「ByBlock」< 全部「現在」のプロパティに変身 可能
画層「0」、その他「ByLayer」 現在画層のプロパティに変身 画層を変えればその画層のプロパティに準じる。独自に「Green」にしたい・・・などはできない。
全部独自のプロパティ そのまま変らない 不可

 どれが使いやすいかって、私は画層「0」、その他は「ByBlock」で、ブロック登録するのがオススメですね(しかし、これは人によって好みの分かれるところでもあります)。



 基本が分かったところで、次からはいよいよ、他図面との連携や、ブロックをシステム的に使うやり方について見てみましょう。


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