異尺度オブジェクトを原寸で作図できるレイアウト

 さて、では今度はこの「レイアウト」を使って、オブジェクトを配置するのをやっていきます。

レイアウトを使う利点とは?

 モデル空間でも図枠も付けられるし、オブジェクトの配置もできるのに、AutoCADでは、どうしてわざわざ「レイアウト」なんていう、次元の違う(笑)摩訶不思議なものがあるのか?
 ・・・というのを知るために、まずはモデル空間では異尺度オブジェクトをどんな風に描いているのか?というのを見て頂きたいんですが・・・

 ←例えばこんな図面です。モデル空間のみで、全体図と、その一部の詳細図が描かれています。
 こんな場合、全体図と詳細図の両方を、CADの基本通り「原寸」で描いてしまうと、見た目、とってもアンバランスなので、どちらかがいい感じに収まる尺度を「基本」と決めて図面枠を描き、基本じゃない方のオブジェクトを拡大か縮小して表現していきます。

 具体的にこの例で説明しますと、この図は全体図の方を1/60として図面枠の大きさを決めています。

 詳細図の方はそれに対して、少し尺度を大きくし、1/20にしましたが、この1/20の方のオブジェクトは、ご覧のとおり、 (dist)コマンドで「410」になっている寸法を実測すると、「1230」であることが分かります。
(60/20=3倍。410×3=1230。このへん、詳しくは姉サイトをどうぞ)


 レイアウトを使うと、この「基本じゃない尺度の図形の拡縮」しなくてよくなります。

 ←実際にレイアウト上での尺度設定はこんな感じ・・・「紙」自体は印刷に使う紙、そのものの大きさなんですけど、そこに穴を空けて、そこからモデル空間を見る「ズーム具合」を変えることで、尺度を設定します。

 これなら、モデル空間のものはヘンに拡縮しなくても、原寸で描いてOKな訳です。

 ただし、文字と寸法は異尺度オブジェクトを使わない限り、その尺度毎の高さ、設定が必要です。

 尺度オブジェクトとその設定>>Click


ページ設定

 レイアウトを使用する場合は、まず、どのプリンタからどのサイズの紙で打ち出すか、という「ページ設定」というのをやっておきます。

 上で説明したように「実際に印刷に使う紙、そのものの大きさの中に穴を開けて表示する」のがレイアウトですから、A3で打ち出す予定なのに、A4でページ設定したまま・・・だと、意味がない訳です。

ページ設定は「ファイル」→「ページ設定管理」から行います。


この作業、必ず、実際に使うレイアウト空間上からやって下さい!(実際に使うレイアウトのタブをクリックした上で、「ファイル」→「ページ設定管理」へ進む)

 するとこんなボックスが開きます。

 ちゃんとレイアウト上から作業をすれば、今、いるレイアウト名(タグの名前と同じ)が既に反転しているはずですので、そのまま「修正」へ進みます。


 で、印刷のボックスと見た目、同じなこのボックスが開くので、最低、↑この3つを、設定して下さい。

@ 実際に使うプリンタを選択
A 実際に使う用紙サイズを選択
B 印刷尺度は「1:1」に(なっているはずですが、なっていなかったら1:1に変更)


 で、  で設定完了です。


 では、次のページからは「穴を開けてそこへモデル空間を反映させる」のをやっていきましょう。


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レイアウト基礎