正確な長さの線を引く

 皆さんは今、CADを勉強しようと志してここへいらっしゃっている訳ですが、では、CADを使って何を書きたいとお考えですか?
 公共工事や家の図面、部屋の間取り図、服のパターン、車や機械の組立図・・・色々あると思いますが、CADで描くのが望ましいと思われる(=実際にCADで描かれている)全てのものに共通して言えるのは、「長さを正しく、キチンと描くことに意味のあるもの」だと言うことです。

 CADは正しく長さを測って描くための道具です。適当な長さでいいものは、何もCADで描く必要はありません。

 と、言うことで、CADをやるからには”正しい長さで線を描く”のは基本の基本なんですが、そのやり方はいたってカンタン。前の項でちょっとやりましたが、例えば「500」の長さの線を描きたいとすると

 これだけでOKです。

 ・・・しかしですよ・・・


「長さ500」って何?

 「500」の長さの線が描けることは分かった。しかし「500」って何?500mなのか、500cmなのか、それとも、何か違う、パソコン上の特別の単位なのか??

 ズバリ、言いましょう。

 CADの「1」=「1mm」 これは日本でCADを使うなら、AutoCADと限らず、すべてのCADの基本的な約束ごとなんです。


 CAD上の「1」って、”CADの世界”の中だけで言えば「1座標」と数えるんですが、その「1座標」=「1mm」と、CADを使う業界では決められているんですね。

※ 座標に関しては、詳しくは「CADの基礎、座標について知ろう」で説明しています。2006になってから、これを知らなくてもラクに正しい長さの線が描けるようになったので「考察」にしましたが、本来は基礎の基礎、と言っていい部分です。ぜひ一度、目を通されてみて下さい。


1=1mmって、もう少し具体的には・・・・?

 CADを始めて学ぶ皆さんには、1=1mmと言われても、まだちょっとピンとこないですよね。そこで

↑これを見てみて下さい。これはAutoCADの印刷設定ボックスです。”1=1mmと業界内で決めてある”ということはすなわち、図で示した「印刷尺度」が1:1で印刷する時、1=1mmで印刷すると決めてある、という意味なんです。

だから「印刷尺度」が1:1の時、座標値で100の線を描けば100mm=10cm、1000なら1000mm=1mで紙に印刷されます。

ところで、CADのデータ上は、通常、全ての物を”原寸”で描きます。自分の部屋を描こうと思った時、部屋の大きさが「3×4m」なら、CAD上では「3000×4000」の大きさの四角を描きます。


え?じゃあ、それを紙に印刷しようと思ったら、3×4m以上の大きさの紙が要るんじゃ・・・?!

 ・・・ええ、印刷尺度が「1:1」のままなら。しかし、実際にはここの数字は好きに変えられるので、「CAD上のデータを紙に印刷する時は1/10の大きさにして」と、命令できるんです。CADで図面を描く場合の尺度の考え方のミソはそこです!印刷するときに尺度を考えるので、データ自体は全て、その物体、そのものの大きさで作るのが大原則です。

 このへんはもっと学習が進んできてから、実際に簡単な図面を描いてみる学習で再度、やりますね。


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