回転

 学習も大分、進んできましたね。今回は回転関連のコマンドを学習しましょう。

例題

 図は北の空の星の位置である。北極星を中心に、1時間後の位置に星座を移動させなさい。
 注)星は円で描いたものをハッチングで塗りつぶしたものである。

↑こんな例題をやってみましょう。一緒にやってみたい・・・という方は、サンプルを用意しましたので、ダウンロード後、解凍して使って下さい。上の図と同じものが入っています。

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角度が解っている場合の移動、「回転」

 さて、例題のようなものって、小学校の頃に理科でやったと思いますが、CAD上で移動させようと思ったら、肝心の移動距離がどこにも出ていません。が、1時間に星が何度動くのか、という「角度」と、北極星が「中心」になるということだけは、ちょっと考えれば解りますよね。
 その「角度」「中心」いう条件だけで移動させるのが「回転」コマンドです。

 「回転」のアイコンはです(またはコマンドラインからrotate)。 をクリックしたら、まずは「移動」や「コピー」と同じく、回転させるものを選択し、右クリックで確定します。

 オブジェクトを確定すると「基点を指定」と聞かれますから、北極星の中心を「中心」のオブジェクトスナップでクリックします。星は上でちょっと書いてありますが、円を使って描いているので、円のオブジェクトスナップが使えます。

基点=回転の中心


 基点(回転の中心)をクリックしたら、今度は「角度は?」とメッセージが出てきます。

 星が1時間に動く角度は、360°÷24時間=15°です。この場合、北の空なので、反時計回りですから、そのまま素直に「15」と入力し、Enterです。


 再度、復習になりますが、CADでは角度は反時計まわりが正の値です。逆に回転させたい時はマイナスの値を入力します。

 できました。

 と、言うことで、回転コマンド、基本はとっても簡単ですよね。
以下からは、ちょっと応用ワザを見ていきましょう。


ここをここまで回転させたい

 こんな風に、菱形の辺ABを辺BCまでBを中心に回転させたいとします。
 ・・・この、角度を数値で入力するのではなく、「ここをここまで回転させたい」というのは、実際の仕事の中で頻繁に出てきますので、要マスターです。

 まずは をクリックし、オブジェクトを選択・確定、それから「基点」を指定するところまでは、さっきと同じです。

 そして、さっき角度を入力したところで今回は「参照(R)」の「r」を入力し→Enterです。

 「参照R」は色々なコマンドで出てくるオプションなんですが、ちょっとクセがあるので、よーくクリック順序を見て下さいね。

「r」を入力すると「参照する角度 <0>: 」とメッセージが出てきますから、そこで、

 「回転の基点」→「回転させたい点」→「目的点」

の順にクリックです。この図ならB→A→Cの順にクリックしていきます。


「回転の基点」と「参照する角度 1点目」を違う点にすることも、もちろん操作上はできますが・・・やると分かりますが、意味ないです。実際、仕事でもそんな使い方したことないです。他のコマンドで参照Rを使う場合も、「基点」=「参照の1点目」で使う方が解りやすいのでオススメです。

 できました。

回転コピー

 さて、ここまででお分かりの通り、回転コマンドは基本的には角度で「移動」させるものなので、元の位置にオブジェクトは残りません。ですが、残したい時ってありますよね?

 こんな風に

 これをやるには、まず「基点」を指定するところまでは、さっきと同じです。

 今度は「コピー(C)」の「c」を入力し→Enterキーです。これで回転コピーが出来ます。

 後は今までの要領と同じです。角度を入れてもいいですし、参照Rを使いたければここであらためて「r」→EnterキーでもOKです。


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回転と円形の配列複写