AutoCADの印刷の仕方

 どのCADでもそうなんですが、CADでは印刷時に図面の尺度を調整するように出来ています。また、オブジェクトの情報にちょっとした変換を加えて打ち出すこともできるので、ただ打ち出せばいいワープロソフトなどに比べると、そのやり方はちょっと複雑です。
 の、割りには、ヘタすると事務職の方までが頼まれる仕事なので、姉サイトの方で、まず、事細かに説明したのが、この印刷の仕方でした。

 ここではその記述を初心者向けに焼き直して紹介しております。


そのままで印刷するのか?それとも変換を加えて印刷するのか?

 CADでは作図上、線は好きな色や太さで描けるんですが、それをそのまま・・・赤い線を赤で印刷する事もできれば、例えば「赤色は太い線で、青色は細い線で、かつ、色は全部、黒で」というように、印刷時に変換を加えて打ち出す事もできます。

 ホントは作図の時点で、まずそれを考えながら作図しなければならないんですが、実際には仕事では自分で考えなくても、各設計事務所ごとで、何を何色で描き、それをどう打ち出すかは決められている場合が多いです。仕事に就かれたら、その部分は上司の方に確認してみて下さい。

 ここでは、「実際にそうして描いたものを印刷するにはどうしたらよいか」を、具体的に見ていくとしましょう。まずはモノクロ(黒一色)で印刷する場合とカラーで印刷する場合の、設定の違いです。


モノクロかカラー印刷かを使い分ける

 実際の印刷用ボックスを開けてみましょう。 「ファイル」→「印刷」と進むと、「印刷」のボックスが出てきます。

 2005からは、初期設定が←こんな形のボックスになりました。が、これ、実は”コンパクトサイズ”。右下の「>」印をクリックすれば、本来のサイズに戻ります。

 この状態ですね。この方が全部参照できてオススメです。
 ここで赤で囲った部分に注目して下さい。

 ここで何を選ぶかで、「モノクロ(黒一色)で印刷するのか、オブジェクトに使用した色をそのまま使ってカラーで印刷するのか」を使い分けることができます。

モノクロ(黒一色)で印刷する

 モノクロで印刷するには「monochrome.ctb」を選びます。選んだら、その横のエンピツ印が付いているボタンをクリックしてみましょう。

 すると、「monochrome.ctb」の設定状態が出てきます。
 デフォルトの状態では、一番上の赤色が選択されていて、この状態で各項目を変更すれば、赤色をどう打ち出すのか変える事ができます。


 例えば、赤色が反転した状態のまま、「線の太さ」の小窓の横にある「▼」をクリックし

 好きな太さを選べば、赤色で書いたものはその太さで打ち出されます。(実際にはもっと沢山、太さの候補が出てきます)

ここで「オブジェクトの太さを使用」を選んでおけば、作図時に使用した線の太さが印刷に反映されます。線の太さについて詳しくは>>Click


モノクロで打ち出したい時は、←の赤線部分は変更不可です。逆に言えば、これらの設定を左図の通りにしておくのが、黒一色で打ち出す為の条件です。

カラーで印刷する

 カラーで印刷するために、AutoCAD側で元々、元々、用意してくれているのが
「Screening ○%.ctb」です。

 ○%の数字は、「25%、50%、75%、100%」とありますが、要はインクの濃さですので、ご自分でお好きなあたりを選んで下さい。

 で、「Screening..ctb」では、左図の赤線部分が変更不可の箇所です。



 これら「monochrome.ctb」や「Screening..ctb」の「印刷スタイル」は、AutoCADの「印刷」を「射撃」とすると「弾」みたいなものです。印刷時にポチッと選んでおいてやらないと、思い通りの印刷ができません。

 で、実際には実務の中では「monochrome.ctb」や「Screening..ctb」など、AutoCADに元々、付属している印刷スタイルではなく、独自にスタイルを作っている会社もありますので、仕事に就かれたら、印刷する際に周囲の方にご確認下さい(新規印刷スタイルの作り方は後のページで・・・)。

 ところで印刷スタイルは、ご覧の通り、「.ctb」という、DWGとは別個の拡張子を持っていますので、各ユーザーのシステムフォルダ内に独立して保存されています(DWGとは別になっている)。実はAutoCADではそれゆえ、他ユーザーとデータのやり取りをすると、ちょっと困った事が起こるのですが、それは他人にデータを渡す時の注意で。


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