CADというソフトとは

グラフィックソフトの分類

 CADは主に設計図面を描くためのソフトです。テキストデータを作る訳ではなく、”図形”を作るソフトですから、”グラフィックソフト”に分類されます。

 では問題です。

Q.グラフィックソフトで設計図が描けるなら、例えばフォトショップでも設計図は描けるか?
A.たぶん、不可能に近いです・・・。

 なぜ?それはフォトショップとCADではデータの管理の仕方が全然、違うからです。下図をご覧下さい。

 お分かりでしょうか?フォトショップが「点の集まり」で画像を表示するのに対し、CADは「点の位置」と「半径の長さ」という「数値」がベースなんです。数値がベースですから、設計図のようなきちんと決まった長さで描かなければならないものには最適なんです。この数値ベースで図形を描くソフトをベクターソフト、フォトショップのような点々で描くものをラスターソフトと言います。

 ラスターで長さが決まったものを描こうと思ったら・・・・「定規」を表示してアバウトに長さを計る事は出来ますが、それが正確かと言うと、点のひとつがはみ出していたって見た目に分からないですから(きっちり描いたつもりでも)、結局、「適当」でしかないんです。

 では設計図は、そのような点のひとつのはみ出しも許されないくらいに、長さを「正確」に描かなければならないものなのでしょうか?


CADは「正確」に長さを描く道具

 手描きの図面なら、「ちょっと手元が狂った、線が曲がった」という時に、多少、終わりを太くしてごまかす、とか、めちゃくちゃ拡大してみたら、角がきっちり直角に合っていない・・・とかあるものですが、CADでは通常、それは不可です。長さはきっちり正確に測るし、角はちょっきり、ぴったり合わせます。

 元々、手書きで図面を描くトレーサーだって、適当に描こうと思っている訳ではないんです。ただ、人間の手ですから、ちゃんと計っても多少の誤差が出てしまう。そこをCADなら、計ればきちんと正確な長さが描ける。手描きとの違いはそこにあります。

 それにCADは元々、数値ベースですから・・・実はアバウトに描けと言われる方がめんどくさいです(笑)。そして、正確に描いておくほど、後の追加作業や修正が非常にラクになります(これも手描きやラスターソフトとの大きな違いです)。


CADをこれらか学ぶ時に留意しておくべき事

 上記のような訳ですから、CADを学ぶときには「それは長さが正確な図形を描く為の道具だ」という事を、常に頭に留めておいて下さい。

 そうすると、すぐに疑問が浮かびますよね?

  • 「正確な長さの線を描くにはどうすればいいのか?」
  • 「線同士がぴったり合った”角”を描くにはどうしたらいいのか?」(<注/見た目、ではダメです)
  • 「長さを間違ったときはどうすれば?消し方は?」
  • 「描いたものが、正確な長さになっているかどうか、確かめる方法は?」
  • 「長さを正確に・・って言ったて、図面には元々、縮尺度があるし、どうすれば?」

 ・・・もちろん、これらの方法は、全部、CADでは用意されています。疑問を持ったら、後はやり方を学ぶだけ。当サイトをご活用下さい。