これからCADの購入を考えていらっしゃる方には、その理由は色々あるとは思いますが、「デジタルの方が手描きより早いに違いない」と、時間短縮の為だけ考えていらっしゃるのでしたら、CAD化は単純に時間短縮にはならないと、参考までに申し上げておきます。 CADで時間短縮できるのは、図面を修正する段階からです。または、他図面データからコピーしてきて、ちょっと修正すれば使えるような、似たような構造物を描く場合も、大幅短縮が期待できます。しかし、まっさらな状態から描き起こさなければならない場合・・・つまり、コピーできるデータが一切なく、せいぜいアナログの見本等を見ながら、線の一本から作っていかなければならない場合・・・・これは手描きと何ら変わらない時間を要してしまうのです。 これはまず、管理人が夜間学校で習っていた時に、講師に明言されました。その後、自分が実務に入ってからもしみじみ思います。ですから「自分の会社ではクライアントとデータのやり取りは特にしない。渡すのは紙ベースのみで、図面を直す時も手作業で別に不便だとは感じていない」という企業の方なら、導入でのメリットは薄いような気がします。
これはもう、AutoCADがいいか悪いか、という問題より、「貴方がデータのやり取りをするクライアントがどのCADを使っているか」という問題になります。もちろん、クライアントが使用しているCADの種類に合わせるのがおススメです。何故なら、CADは他のCADとの互換性がよくないからです。線は大抵、大丈夫ですが、文字を理解してくれない事が多く、他CADで開くと、結局、文字を全部修正しなければならない事も現実にあります。寸法線にも多くの不都合が出ます。これらは実際の取引上、マイナスになってもプラスには決してならないですから、相手先のCADに合わせるのがいいでしょう。 実際には、今、最も普及しているAutoCADがオススメ・・・という事になるかも知れません。
いえその・・・決してLTが正式ではないという訳ではないのですが(笑)。LTはそれぞれ、そのバージョンのAutoCADの下位ソフトになります。「AutoCAD-LT2004」の上位には「AutoCAD2004」があります。これだけ聞くとLTでは役不足のような印象も受けますが、実際に現場で作業している者の実感としては、2Dで使っている限り、LTでもほぼ大丈夫です。実際に不便に感じるところと言えば、ラスターデータの呼び込みくらいでしょうか・・・。 ただ、3Dに関しては、どうやら上位ソフトの方が優秀なようです。
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